姫路市内に新本社工場

梶原鉄工所 作業動線を最適化

【姫路】梶原鉄工所(兵庫県姫路市、梶原敏樹社長)は、本社工場を移転することで生産体制を強化する。移転後の新工場では作業動線の最適化などで生産性を高めるとともに、現在は海外に生産委託している製品を必要に応じて国内でも対応可能とすることで、受注機会の拡大を目指す。新本社工場は2023年5月末頃の完成を予定している。投資額は公表していない。

環境機器の国内生産拡大

新本社工場は姫路市内に建設する。完成後に順次、設備を移設する。現本社工場が老朽化しているため、今後の事業継続を見据えて決めた。新本社工場の敷地面積は1万667平方メートルで、延べ床面積は約6800平方メートル。大幅な増床はないが、作業動線を見直し、生産性を向上させる。敷地面積が広がったことで、トラックでの出入りがしやすくなる。
また、中国を中心に製造していた大型のバグフィルターなどの環境機器を自社で国内製造できるようにし、客先の要望に柔軟に対応できるようにしていく。
梶原鉄工所は圧力容器やバグフィルター、脱臭装置などの環境関連機器を製造。本社工場では製缶、機械加工などを行う。
新本社工場の屋根には太陽光パネルを設置し、発電電力を自社で使用するなど、環境対応も進める。
現本社工場は1936年に建設し、その後も増設を繰り返してきた。工場前の公道も道幅が狭く、生産性の面で課題があった。

(2022年8月9日 日刊工業新聞に掲載)

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