航空部品に参入

難削材加工で新設備
IoT対応、5年以内に量産

【姫路】梶原鉄工所(兵庫県姫路市、梶原敏樹社長、079-235-6151)は、航空宇宙分野の部品加工に参入する。航空機向けなどの難削材を切削加工するため、本社工場内にIoT(モノのインターネット)対応の立型CNC(数値制御)旋盤を導入した。量産体制を整え、5年後には本格生産を始める計画だ。

梶原鉄工所は新規に導入したCNC旋盤を使って、チタン合金など難削材の内径などを加工する。新設備は直径1630mm、高さ900mm、最大重量5tのワークを切削加工できる。総投資額は明らかにしていないが、日本政策金融公庫神戸支店の「新事業育成資金」を活用し、2000万円の融資を受けた。
社長直轄のプロジェクトチームも編成する計画で営業活動も強化する。航空宇宙防衛機器の品質マネジメントシステム規格であるJISQ9100も取得する考え。
同社は約5年前から、大手重工業メーカーの航空機部品を製造する設備の部品を受注し、実績を上げてきた。航空機部品加工の本格参入にあたり、既存設備では段取り替えが多いため、新たな設備購入を決めた。

(2016年12月1日 日刊工業新聞に掲載)

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